お腹は、普段服の下に隠れているため、毛の処理を忘れてしまいがちな部位です。また、濃い腹毛の適切な処理方法が分からず、お悩みの方も少なくありません。
本記事では、腹毛の処理方法や処理時の肌トラブルについて解説します。
処理方法ごとのメリット・デメリットを十分に把握したうえで適切な処理を行い、きれいなお腹周りを目指しましょう。
腹毛の処理には、2つのメリットがあります。
1つ目は、お腹まわりのムレが気になりにくくなることです。季節関係なく、お腹まわりは発汗しやすいです。熱がこもって汗が蒸発しにくくなるので、ニオイやかぶれの原因になることもあります。そのため、お腹の毛を処理するメリットはムレが抑えられることといえます。
2つ目は、周りの目を気にせず、お腹を出せるようになることです。急に、海やプール、温泉に行くことになっても、腹毛を気にすることなく思い切り楽しめます。お腹が出る服も着られるようになり、ファッションの幅も広がるでしょう。
腹毛を効率よく処理するために知っておきたいことが「毛周期」です。毛周期とは、毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルのことです。
毛周期は、毛が成長し肌の表面に現れはじめる「成長初期」、毛が伸びていく「成長後期」、毛の成長が止まり自然と抜け落ちる「退行期」、新しい毛を生やす準備をしている「休止期」の4つで構成されています。
体毛のうち10~20%が成長期にあたるといわれています。一般的に、腹毛の毛周期は、成長期が3~4ヶ月、休止期・退行期が3~4ヶ月程度です。
ただし、1本1本の毛周期は異なります。「腹毛を処理してもすぐに生えてくる」と感じる理由は、成長期の毛を処理した後、成長期を迎えた他の毛がすぐに伸びてくるからです。
腹毛の処理方法や、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
メリット・デメリットを十分に把握したうえで、自分に合った方法を取り入れましょう。
カミソリ・シェーバーを使えば、手軽に腹毛を処理できる一方、肌を傷つけやすいというデメリットもあります。
お腹の皮膚は、腕や脚などに比べてやわらかくデリケートです。また、あばら骨などの凹凸もあります。毛流れに沿って優しくシェービングをしないと、肌を傷つけてしまいます。
伸びてきた毛先がチクチクする点もデメリットです。毛先が服や下着に触れ、不快に思うこともあるでしょう。
除毛クリームは、毛の主成分であるタンパク質(ケラチン)を溶かすことで、毛を取り除く方法です。広範囲の処理がしやすく、腹毛を一気に処理したいときに便利。毛先を溶かすため、伸びてきた毛先がチクチクしにくいというメリットもあります。
一方で、肌に合わない可能性があり、人によっては使用できない可能性があります。特に、生理中や妊娠中の方、アトピーやアレルギーを持っている方、敏感肌の方は使用を控えましょう。
上記に該当しない場合でも、説明書をよく読み、パッチテストを行ったうえで使用してください。
ワックスによるムダ毛処理は、温めた専用ワックスをお腹に塗り、冷えて固まったら一気に剥がす方法です。毛根から抜くため、シェービングに比べると効果が長持ち。お腹の細い毛や古い角質も取り除けるため、仕上がりがきれいな点もメリットです。
ワックスによる処理のデメリットは、痛みや肌への刺激が強い点です。特に、男性で腹毛が太い方は、痛みを強く感じる方もいらっしゃるようです。
人によっては、炎症を起こしてお腹が真っ赤になる可能性もあります。炎症を起こすと、プールや海などに入れなくなるため、初めて行う場合は、一度目立たない箇所で試してみるとよいでしょう。
クリニック・サロンでは、継続的に通うことで腹毛が目立ちにくくなる効果が期待できます。
腹毛とともに、毛穴も引き締まり目立ちにくくなります。ツルツルなお腹周りを目指したい方にぴったりです。
一方、腹毛が太い方や濃い方は、強い痛みを伴う可能性があります。毛周期に合わせて処理する必要があるため、クリニックの場合、5~8回程度、サロンの場合、15回以上通わなければなりません。
忙しい方や予定が見通せない方にとっては、利用しづらい側面があります。
光美容器は、光を照射して毛根にダメージを与えることで、毛を目立ちにくくする方法です。
痛みも少なく、痛みを感じやすい方も自分に合わせたケアができます。
腹毛だけでなく全身のムダ毛ケアができるため、中長期的に見ると経済的な負担が少ないのもメリットです。
徐々に毛が目立ちにくくなり、肌の美しさがランクアップするため、楽しみながらムダ毛ケアができます。
注意点としては、へそには使用できないこと。自身で照射する際は、気をつけて行いましょう。
腹毛に関するよくある質問と回答をまとめました。
腹毛の役割は、外部刺激からお腹を守ったり、体温を調節することです。外部刺激とは、服による摩擦や外傷、紫外線などの刺激を指します。
上記以外にも、男性ホルモンやストレス、生活習慣の乱れ、遺伝なども腹毛が濃くなる原因です。
腹毛を剃ることで、毛が濃くなることはありません。
毛が濃く見える原因は、毛は毛根のほうが太いため、毛を剃ると断面が太くなるからです。濃くなったように見えますが、実際に濃くなることはないため安心しましょう。
カミソリやシェーバーで誤った処理をしてしまうと、肌を傷つけてしまいぶつぶつができることがあります。
古いカミソリや、毛の流れに逆らったシェービングも、ぶつぶつや赤み、ヒリつきなどを起こす原因です。
シェービングは手軽ですが、肌を傷つけるリスクも大きいためやり方や頻度に注意しましょう。