「水着を着る夏までにVIOを整えたい」「将来に向けて介護用のムダ毛処理したい」など、見た目や衛生面を理由にVIOの毛を処理する方が増えています。しかし、デリケートな話題のため、悩みを抱えていてもなかなか相談できないもの。
本記事では、VIOの自己処理方法や自己処理のメリット・デメリットについて紹介します。今のうちに自分に合った方法を知っておきましょう。
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VIOの自己処理における4つの基礎知識を画像付きで紹介します。
VIOの処理方法がわからないまま、自己流で処理すると思わぬトラブルを起こす可能性があります。特にIライン・Oラインは粘膜部分が近いため、傷つけないように注意しなければなりません。
近年は女性だけでなく、男性にもVIOを処理する方が増えています。正しい知識と方法を身につけて、安全にVIOの自己ケアを行いましょう。
毛周期とは、毛が生えてから自然に抜け落ちるまでの周期のことです。毛周期には4つのサイクルがあります。
成長期には初期と後期があり、成長初期の毛はまだ皮膚の外まで伸びていません。皮膚の外まで伸びている毛は成長後期の毛です。
退行期の毛は成長が止まり、毛穴から抜け落ちる準備を始めます。そして、毛が抜け落ちて新しい毛が生えるまでが休止期です。
毛周期は部位によってサイクルの長さが異なります。一般的に、VIOの毛周期は1~2か月と言われています。腕の毛の毛周期が3~4ヶ月のため、VIOは比較的短い期間でサイクルが訪れます。
VIOのなかでも特にVラインの毛を処理する際に、形・デザインで悩む方は多いでしょう。クリニック・サロンで人気とされているデザインは6種類あります。
6種類の中で自然な仕上がりが期待できるデザインは、ナチュラル・トライアングル・オーバルの3つです。
ナチュラルは自然な形に近いため、Vラインのケアが初めての方に向いています。ほかの形に変更しやすいことも魅力です。
トライアングルは、面積が狭いビキニや下着でもアンダーヘアがはみ出しません。残す毛量が少なく清潔感を保てます。
オーバルは、女性らしい丸みを実現したデザインです。毛を残す面積を狭くすれば、アンダーヘアがはみ出す心配はありません。
海外で人気のある形にしたい方には、スクエア・I型がおすすめです。デザイン性が高いため、おしゃれな気分を味わえます。
また、アンダーヘアの悩みから開放されたい場合は、ハイジニーナ(無毛)を選択するのが良いでしょう。
VIO、特にVラインの処理をする際、アンダーヘアの毛量(ボリューム)は考えなければいけません。毛量を調節するだけで見た目の印象を変えられ、ムレによる不快感を抑えることもできます。
いきなり形を変えることが不安な方は、Vラインの毛量調節から始めてみましょう。ただし、I・Oラインは無毛にして、清潔感を保つことがおすすめです。
毛量を調節する際には、2~3cmの長さを目安にカットしてください。ハサミを使うと切り口がチクチクするため、電気シェーバーやヒートカッターの使用が向いています。
また、自然な見た目に毛量調節するためには、Iラインに近い部分が薄くなるようグラデーションを意識しましょう。
VIOの毛を安全に自己処理するためには、事前準備とアフターケアが重要です。正しい知識を身につければ、ケア後の仕上がりを良くできます。
自己ケアを行う際には、まずアンダーヘアを温めましょう。保温により毛が柔らかくなれば、処理しやすくなります。
VIOはデリケートな部位のため、ハサミやカミソリなど使用する道具は消毒するのがおすすめ。また、光美容器を使う場合は、ある程度のシェービングが必要です。
自己処理を終えたあとは肌がダメージを受けているため、クリームやローションで保湿します。光美容器でケアした場合は、冷たいタオルを使って照射部位をクールダウンしておきましょう。
VIOの自己処理では、除毛クリームやワックスを使わないようにしましょう。
特に除毛クリームは肌への刺激が強く、VIOの自己ケアには向いていません。ほとんどの製品がVIOへの使用をNGとしています。
ワックスは一度に広範囲を処理できますが、一気に引き抜くため毛根に大きな負担がかかります。埋没毛や毛嚢炎を引き起こすため注意が必要です。
VIOの自己処理には電気シェーバーや光美容器など、肌トラブルを起こしにくい道具を使いましょう。
VIOの処理方法を紹介します。
各処理方法をメリット・デメリットを踏まえて紹介するので、自分に合った方法で実践しましょう。
ハサミはVIOの毛をカットして整える際に便利なアイテムです。ドラッグストアで安価で手に入り、手軽に毛量を調節できます。小さいサイズのハサミであれば、細かい部分の処理も簡単でしょう。
しかし、I・Oラインのように自分で見にくい部位の処理は困難です。刃が直接肌に当たるため、誤って皮膚を傷つけるリスクがあります。
ハサミによる自己処理は、自分で確認しながらケアしやすいVラインのみにしましょう。
カミソリを使った自己処理はスタンダードな方法です。多くの方がカミソリを使って自己ケアしています。
ドラッグストアをはじめスーパーやコンビニなど、どこでも購入可能です。100~3,000円で手に入り、自宅で手軽に自己ケアできます。
ただし、カミソリは毛をシェービングするだけでなく、肌を傷つける恐れがあるため注意が必要です。また、毛が伸びたときにチクチクすることで、不快に感じる場合があります。
電気シェーバーは刃が直接肌に触れず、肌を傷つけにくいため、VIOのケアが初めての方におすすめです。
しかし、長く使い続けるためにはシェーバー自体の手入れが必要です。メンテナンスを忘れると、刃に毛が詰まり故障の原因となります。
また、VIOのように太い毛の場合、ケア後にザラザラ感が残る可能性もあります。
ヒートカッターは、電気の熱を利用して毛先を焼き切ります。ハサミやカミソリのようにチクチクしにくいことがメリットです。
毛先を丸く仕上げられ、処理後に毛が衣類を突き抜ける心配もありません。
しかし、ヒートカッターの用途は、あくまでも毛の長さをカットすることです。光美容器のように、ツルツル素肌を目指したい方には向いていません。
また、1回で処理できる毛の本数は5~10本程度です。アンダーヘアの毛量が多い場合は、自己処理に時間がかかります。
光美容器はフラッシュ(光)を当てることで、ムダ毛を目立ちにくくする処理方法です。家庭用の機種があるため、自宅で手軽にVIOのケアができます。
光美容器のメリットは、ほとんどの機種でサロンで採用されているIPL方式で自己ケアができることです。
IPL方式では特殊な光を照射し、毛根のメラニン色素にダメージを与えて、毛を目立ちにくくします。シェービングの回数を将来的に減らせるので、長期的な肌ダメージの軽減が期待できます。
しかし、光美容器の操作を誤ると、やけどのリスクがあるため注意が必要です。正しい使い方で使用すれば、トラブルを防ぐことに繋がっていきます。
光美容器を用いたVラインの自己処理には6つのステップがあります。
Vラインのデザインにはハイジニーナ(無毛)やナチュラル、スクエアなどがあります。一度処理すると形を変えにくいため、よく考えて選んでください。
光美容器を使った自己ケアでは、事前のシェービングが必要です。清潔を保つために、カミソリやシェーバーなどの道具を消毒します。
シェービングが済んだら、部位に合わせて照射レベルを設定し肌に照射しましょう。
光美容器でケアしたあとの肌は敏感な状態となっています。冷たいタオルでクールダウンしてから、クリームやローションで保湿してください。
光美容器を用いたIラインの自己処理は、基本的にVラインと同じ流れです。
Iラインの自己ケアでは、Vラインと同じ毛量に調節することがおすすめです。見た目がバラバラにならず、自然な仕上がりを目指せます。
Iラインは自分で見えないため、鏡の前にM字開脚で座って安全を確認しながら処理してください。
また、粘膜があるIラインを処理する際には、粘膜ギリギリまでケアしてはいけません。粘膜を傷つけると、雑菌が入り感染症を引き起こすおそれがあります。
光美容器の照射が完了したら、冷たいタオルを当ててIラインをクールダウンします。あとで炎症を起こさないように、しっかり保湿しておきましょう。
光美容器を使ったOラインの自己処理は「無毛」を前提として行います。基本的に毛を残すメリットがないため、多くの方が「無毛」に処理します。
Oラインは凹凸が多く、ほかの部位と比べて自己処理の難易度が上がります。安全性を考慮して、刃を覆うようにガードがついたカミソリやシェーバーを使用することがおすすめです。
処理する部位を確認できるように、鏡を床に置き、しゃがんだ体勢でケアしてください。また、鏡を頼りに作業するため、時間をかけて慎重に手入れすることが大切です。
Oラインの自己ケアが済んだら、V・Iラインと同じように肌のクールダウンと保湿を徹底しましょう。
VIOを光美容器で自己処理する際のポイントを紹介します。
ポイントをしっかり押さえて、正しい方法での自己ケアを心がけましょう。
光美容器はすべての方が利用できるわけではありません。機種ごとに使用可能な肌の色が決められています。自己ケアを始める前に、自分の肌への照射が問題ないかを確認しておきましょう。
特に日焼けによって肌の色が濃い方は注意が必要です。誤って濃い色の肌に照射すると、毛根ではなく肌に反応するおそれがあります。やけどや炎症などのトラブルにつながるため注意してください。
また、ほくろがある部分に照射した場合にも、やけどのリスクがあります。自分の肌トーンを確認してから、光美容器でのケアを始めましょう。
光美容器を使ったVIOの自己処理では、粘膜ギリギリまで処理しようとしてはいけません。
粘膜とはIラインの中心部にある少し湿った部分です。光美容器のフラッシュは粘膜にとって強い刺激となります。
粘膜を傷つけると雑菌が入り、感染症を引き起こすおそれがあるため注意してください。
特に、Iラインの処理は鏡に頼る必要があり、光美容器の操作を誤る可能性があるため、粘膜ギリギリの処理は控えましょう。
光美容器を照射したあとの肌は、デリケートな状態となっています。肌トラブルを防ぐために、自己処理後はアフターケアを行いましょう。
自己ケア後の肌は軽いやけど状態のため、まずは冷たいタオルを当ててクールダウンします。
その後は、クリームやローションで保湿してください。保湿剤はドラッグストアで手に入る敏感肌、または低刺激向けのもので問題ありません。
アフターケアを徹底して、トラブルなくVIOを自己ケアしましょう。
VIOの自己処理に関して知っておきたいことを紹介します。
VIOの自己ケアを始める前に、疑問を解消しておきましょう。
VIOの毛を処理する方法によっては、痛みを伴う可能性があります。
光美容器を使った自己ケアでは、照射レベルを設定できるため痛みを軽減できます。最も弱いレベルの照射で痛みを感じる場合は、保冷剤で冷やしてから照射するのが良いでしょう。
カミソリやシェーバーで自己処理する場合は、4日程度チクチクした状態が続きます。
ただし、ヒートカッターや光美容器を使ってケアすれば、不快なチクチクを感じません。自己処理後の不快感が気になる方は、チクチクしにくい方法でケアしましょう。
生理中であってもVIOの自己処理はできますが、基本的におすすめしません。
生理中はホルモンバランスの乱れから、肌トラブルを起こすおそれがあります。また、生理中は経血が付着しやすいため不衛生です。
自分の生理周期を把握して、処理するスケジュールを立てるのが良いでしょう。