「脇の黒ずみが気になって半袖やノースリーブが着られない」このような悩みを抱えていませんか。
脇の黒ずみは、摩擦やムダ毛ケア、制汗剤の使いすぎなど、普段の何気ない行動が原因であることが多いです。
本記事では脇が黒ずむメカニズムや原因や対処法について解説します。脇の黒ずみで悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
脇の黒ずみの正体は「色素沈着」です。
炎症などの刺激が皮膚に伝わると、ダメージから守るために「メラニン色素」が生成されます。
肌のターンオーバーが正常であれば、時間とともにメラニン色素は排出されますが、ターンオーバーが乱れると上手く排出されず、皮膚の表面に「黒ずみ」として残ります。これが脇が黒ずむメカニズムです。
脇が炎症する原因としては、シェービングや毛抜きによるムダ毛ケア、服による摩擦、制汗剤の使いすぎなどが挙げられます。
色素沈着以外にも、脇の毛穴の詰まりも黒ずみの原因です。詰まった汚れが酸化して脇全体が黒ずんで見えます。
脇が黒ずむ主な原因を6つ紹介します。
脇は汗をかきやすく、汚れや古い角質が溜まりやすいため、普段の入浴で落としきれない角質が蓄積しやすいです。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、色素沈着を起こしやすくなります。
また、毛穴の詰まりも脇が黒ずむ原因です。毛穴に詰まった皮脂が酸化すると、黒く目立つようになり、遠くから見ると脇全体が黒ずんで見えます。
衣服や下着による摩擦や皮膚同士の摩擦も、脇の黒ずみの原因となります。
特に、暑い季節や運動時は、汗による蒸れが発生するため、雑菌が繁殖して炎症を起こしやすいです。また、汗自体が刺激となることもあります。
炎症や摩擦などの刺激から皮膚を守ろうとしてメラニン色素が生成され、脇が黒ずみます。
脇の乾燥も黒ずみの原因のひとつです。
肌の乾燥はターンオーバーの乱れを招き、色素沈着を引き起こしやすくなります。
また、乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、摩擦や蒸れに弱く、炎症が起こりやすい状態です。わずかな刺激でもメラニン色素が生成され、黒ずみに繋がります。
さらに、乾燥から肌を守ろうと過剰に皮脂が分泌され、毛穴詰まりを起こしやすくなることも、脇が黒ずむ原因です。
脇毛の剃り残しや毛の断面が目立ち、黒ずみに見えることがあります。皮膚の下に埋まった「埋没毛」も、黒ずみの原因のひとつです。
これらを防ぐためには入念に脇毛のケアを行う必要がありますが、過剰なケアは肌にダメージを与えるため注意しましょう。
脇毛ケアの方法や頻度を誤ると、炎症を起こし、黒ずみの原因となります。
特に、カミソリや毛抜きによる脇毛ケアは、黒ずみを起こす可能性が高いです。
カミソリは肌に直接刃が触れるため、頻繁に脇毛を剃ることでダメージが蓄積します。毛抜きによるケアは、毛根を傷つけて炎症や埋没毛を起こすリスクが高いです。
また、生えかけのチクチクした脇毛も肌への刺激となります。しかし、生えかけの毛を剃ろうとして頻繁にシェービングを行うと、黒ずみの原因となるため注意が必要です。
【代官山クリニック 蘆田英珠先生のコメント】
「Q. カミソリなどで自己処理を行っている人もまだまだ多いかと思いますが、自分でケアするときに気を付けたいことなどがあればお伺いしてもよろしいですか?」
「A. カミソリだと肌をこすることにも繋がるし、結構丁寧にやらないと、お肌が傷つきますよね。ムダ毛ケアがカミソリなのか、電気シェーバーなのかはわからないけれど、肌を傷つけてしまう方も結構いらっしゃいます。自己処理だと、すごい頻度でこすらないといけないじゃないですか。肌を痛めているし、時間ももったいない。」
「男性のヒゲや女性の夏の脇など、ちょっとでも生えてたら気になるところは、毎日やらないといけないじゃないですか。うっかりしちゃうと、出血するくらいまで傷つけることもあるので、それをしなくていいならしない方が、お肌にはいいですよね。」
制汗剤やデオドラントシートの使いすぎも、脇が黒ずむ原因のひとつです。
デオドラントシートを何度もこすることで摩擦が生じるほか、薬剤や配合成分も肌への刺激となります。薬剤などが毛穴に詰まり、黒ずみが起こることもあります。
また、制汗剤に含まれるアルコール成分は乾燥肌の原因となるため注意が必要です。
特に、脇毛をケアしたあとに制汗剤を使用すると、弱った肌にさらに刺激が加わります。炎症や黒ずみを起こす可能性が高くなるため、脇毛ケア直後は制汗剤の使用を控えましょう。
脇の黒ずみは体質が原因となる場合もあります。例えば、生まれつき皮膚が弱い方、肌荒れしやすい方、アレルギー体質の方などです。
このような体質の方は、わずかな刺激でも炎症や黒ずみが起こりやすく、日常生活での摩擦や刺激に注意しても脇が黒ずむことがあります。
また、肥満体型の方は脇の皮膚がこすれやすいため、黒ずみやすいです。
脇が黒ずみやすい体質の方は、こまめな脇の保湿や低刺激なムダ毛ケアを心がけることで、黒ずみの発生を抑えられる可能性があります。
脇の黒ずみが気になってきたらやるべきことを4つ紹介します。
脇の黒ずみを和らげるためには、入浴時の脇の洗い方に注意しましょう。
古い角質や毛穴の詰まりをしっかり洗い流すことで、ターンオーバーを促進し、黒ずみを解消しやすくなります。
ただし、強くこすると刺激になるため逆効果です。
ボディソープや石けんをしっかりと泡立てて、泡で洗うことを意識しましょう。ボディタオルを使っている方は、ボディタオルを直接脇に当てるのではなく、タオルと脇の間に泡を挟むように意識すると刺激を与えずに洗えます。
また、肌が弱い方やアレルギー体質の方は、なるべく低刺激のボディソープを選びましょう。
脇の黒ずみを和らげるために、なるべく刺激の少ない脇毛ケアの方法を選びましょう。
一般的に、脇毛ケアの方法としては、シェービング、毛抜き、除毛クリーム、ワックス、クリニック・サロンでのケア、光美容器などがあります。
上記の中でも、シェービング、毛抜き、ワックスは脇への刺激が強い方法です。また、肌が弱い体質の方にとっては、除毛クリームも強い刺激となるでしょう。
肌への刺激が少ないおすすめの方法は、クリニック・サロンや光美容器でのケアです。
また、クリニック・サロンや光美容器は、継続することで脇毛が目立ちにくくなるため、徐々にケアの頻度を下げることができます。
関連記事:適切な脇毛処理で肌トラブルを減らすコツを紹介-脇毛の自己処理方法を解説
脇の肌トラブルは、保湿によって改善しやすいです。
入浴後やムダ毛ケアの前後など、脇が乾燥しているときは必ず保湿を行いましょう。
保湿剤は、市販の化粧水やクリームで構いません。脇の黒ずみ予防が期待できます。
製品によっては、黒ずみ専用の保湿クリームや美白が期待できる化粧水・クリームもあるため、気になる方はそちらもおすすめです。
肌が弱い方やアレルギー体質の方は、保湿剤が新たな刺激とならないよう、なるべく低刺激のクリームやローションを選びましょう。
制汗剤・デオドラントシートの使いすぎや、強い成分の商品を使うことも脇が黒ずむ原因のひとつです。
脇の黒ずみが気になる方は、普段使用している制汗剤や使用頻度を見直しましょう。
おすすめは、低刺激またはオーガニックの制汗剤です。肌に与える刺激を最小限に抑えられます。クリームタイプの制汗剤は乾燥を防ぎつつ、汗やニオイ対策ができるためおすすめです。
また、外出先でデオドラントシートを使う回数は、1日1回~2回に抑えましょう。シートで強くこすらず、優しく押さえるように拭くと、刺激を少なくできます。