生理の際、アンダーヘアの不快感にお悩みの方は少なくありません。またVラインはケアしても、Iラインのケアは部位も見えにくく良く分からず躊躇する方も多いです。
正しい知識があれば、Iラインをきれいにケアできます。しかし、デリケートな部分のため、ケアする際には肌を傷つけないよう注意が必要です。
本記事では、Iラインのムダ毛の処理における基礎知識やメリット・デメリット、処理方法について紹介します。自分に合った処理方法を見つけて、きれいにケアしましょう。
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Iラインとは女性器の周り(両サイド)の部分であり、Vラインの下からお尻の手前までを指します。つまり、ショーツを身につけた際にクロッチと触れる部分です。また、男性の場合は男性器とその両側の部分がIラインにあたります。
Iラインは自分では見えにくいため、自己処理が難しい部分です。ムダ毛が密集していることで蒸れやすく、肌トラブルを経験した方もいるでしょう。清潔な状態を保つことが難しいため、ニオイが気になる場合もあります。
また、Iラインのムダ毛をすべて処理してしまうと、Vラインとの境目ができて不自然に見えることもあります。Iラインを少し残すように処理して、Vラインと自然につながる形を選ぶことがおすすめです。
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Iラインのムダ毛を処理するメリットを3つ紹介します。
Iラインは自己処理が難しく、性器周辺は複雑な構造のため処理に時間がかかります。一方で、きれいにケアすれば、蒸れやすい時期でも快適に過ごせるでしょう。処理するメリットを知って、Iラインをきれいに整えましょう。
Iラインのムダ毛を処理するメリットは、デリケートゾーンを清潔に保てることです。
特に生理中は「蒸れてニオイが気になる」「肌がかぶれてかゆい」などの悩みから、気分が落ち込む方もいるでしょう。
蒸れると雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイや肌トラブルの原因となります。特にIラインは排泄物や経血がつきやすく、清潔を保つことが難しいです。
しかし、きれいに処理することで、生理中の不快感を軽減できます。蒸れやかゆみを抑えられるため、デリケートゾーンを気にする心配がありません。
また、排泄物がついてもウォシュレットのビデ機能を使うことで、簡単に汚れを洗い流せます。デリケートゾーンの不快感を軽減したい方には、Iラインのケアがおすすめです。
Iラインを処理することで、下着や水着をつける際にムダ毛が気になりません。
腕や脚など外から見える部分のケアを徹底しても、アンダーヘアの処理は手を抜きがちです。海やプールに行く予定が急に入り、慌てて処理した経験がある方もいるでしょう。
普段からIラインのムダ毛を処理することで、余計な心配をせずにプライベートが楽しめます。
また、下着や水着を選ぶ際に、ムダ毛を理由に好きなデザインを断念する必要もありません。
女性にとって好きなデザインの下着や水着は、気分を上げてくれるアイテムです。普段からIラインをケアして、好みのデザインを選びましょう。
Iラインのムダ毛を処理することで、自己処理や日頃のケアが簡単になります。
最初の処理でデザインを決めてしまえば、毛量が増えてもきれいなラインに沿ってケアが可能です。クリニックやサロン、光美容器によるケアであれば、自己処理の手間や頻度を減らせます。
また、ケアの回数が減ることで、自己処理による肌へのダメージを軽減できることもメリットです。デザインによっては処理する範囲も少なくなるため、日頃のケアを楽にできるでしょう。
Iラインのムダ毛を処理するデメリットを3つ紹介します。
ムダ毛を処理するデメリットを把握することで、自分に合った処理方法を選びやすくなります。処理する際のポイントも含めて確認してみてください。
デリケートゾーンは皮膚が薄く、血管や神経が密集している部分です。粘膜に近い部分を処理する際には痛みを感じやすいため、施術する部位をあらかじめ冷やしておきましょう。
Iラインは目視では確認しにくい部位であり、複雑な構造のため肌を傷つけるおそれがあります。万が一傷つけると、傷口から雑菌が入る可能性があり注意が必要です。処理する際はカミソリよりも、肌への負担が少ない電気シェーバーを使用する方が良いでしょう。
また、再びムダ毛が生えてきた時に、下着とこすれることでチクチクしやすくなります。処理後の不快感を軽減したい場合は、ヒートカッターや光美容器など毛先が尖りにくい道具の使用がおすすめです。
Iラインのムダ毛を処理する方法を5つ紹介します。
それぞれの処理方法とメリット・デメリットを解説します。自分に合った処理方法を見つけて、きれいなIラインを目指しましょう。
カミソリを使った自己処理はスタンダードな方法です。カミソリでアンダーヘアをケアしたことがある方もいるでしょう。
カミソリでシェービングする際には、ムダ毛の流れに沿ってゆっくり動かすことがポイントです。Iラインは皮膚が薄くデリケートなため、肌を傷つけないよう注意してください。
カミソリによるシェービングは肌に負担がかかります。負担を軽減するために、シェービングジェルが必要です。
また、シェービング後の肌は敏感なため、保湿を徹底しましょう。
電気シェーバーは刃が直接肌に触れず、カミソリよりも安全にIラインのムダ毛を処理できます。細かい部分の処理には向きませんが、広範囲をケアする場合におすすめです。
自己処理の際には、事前準備としてムダ毛が刃に絡まないように短くカットしておきましょう。電気シェーバーによる処理では、ムダ毛の流れに沿わせてシェービングします。
カミソリと同じように、電気シェーバーも刃の交換が必要です。刃を長持ちさせるために、使用後は刃に絡んだムダ毛を取り除きましょう。
【代官山クリニック 蘆田英珠先生のコメント】
カミソリやシェーバーを使用する場合、肌を何度もこするため肌を傷つけてしまう方がかなりいらっしゃいます。肌にダメージを与えないよう注意して処理を行いましょう。
ヒートカッターは、電気の熱を利用して毛先を焼き切るアイテムです。カミソリや電気シェーバーのように毛先が尖らず、処理後に肌がチクチクしにくいです。
処理する際には、ヒートカッターのコーム部分にムダ毛を通すことで短くカットできます。ただし、一度に処理できるムダ毛の本数は10本程度です。毛量が多い場合はケアに時間がかかります。
また、お風呂場などの湿気が多い場所ではうまくムダ毛を処理できず、故障の原因にもなるため注意が必要です。
クリニック・サロンでは、知識を持つスタッフに施術してもらえます。自分では見えにくいデリケートゾーンでも、安全にムダ毛を処理できる点がメリットです。
Iラインのムダ毛は仰向けに寝て片足を立て、横に倒した体勢で処理します。
また、ムダ毛を目立ちにくくするためには複数回通う必要があり、費用がかかります。
光美容器を使えば、サロンでも採用されているIPL方式でムダ毛を処理できます。スキマ時間でセルフケアができ、使い続けるだけでムダ毛が目立ちにくくなる点が魅力です。
光美容器で自己処理する場合は、事前のシェービングが必要です。ただし、将来的には処理の回数を減らせるため、肌へのダメージ軽減が期待できます。
Iラインを自己処理する際は、自分で目視しにくいため鏡を見ながら照射してください。また、誤った操作によってやけどしないように注意が必要です。
Iラインのムダ毛を自己処理する際の体勢には2種類があります。
鏡を使う場合は自立型の鏡を床に置き、鏡の正面で膝を立てて足を開きます。楽な体勢で自己ケアできますが、奥行きの感覚がつかみにくいため肌を傷つけないよう注意が必要です。鏡で確認しながら、慎重に道具を動かしてください。
鏡を使わない場合は片足を椅子の上に置き、自分のIラインを覗き込みます。
Iラインのムダ毛を自己処理する体勢は、どちらもメリット・デメリットがあります。実際に体勢を取ってみて、処理しやすい方法を選びましょう。
Iラインのムダ毛を処理した後に気をつける点が2つあります。
Iラインに限らず、ムダ毛を自己処理した後は肌が敏感な状態です。クリームや低刺激の乳液でしっかり保湿してください。仕上げに保湿するだけで、処理後のチクチクやかゆみを軽減できます。
また、女性の場合はIラインのムダ毛を処理すると、生理中の経血が漏れやすくなるため、経血が多い日の昼間や夜間は注意が必要です。
お気に入りの洋服やシーツを汚さないために、処理前よりも意識して生理用品を交換しましょう。
Iラインのムダ毛の処理に関してよくある質問を3つ紹介します。
自己処理する前に、Iラインのムダ毛についての疑問を解消しておきましょう。
Iラインは皮膚が薄くデリケートであり、ほかの部位よりも痛みを感じる場合があります。特に粘膜の近くは痛みを伴いやすいため注意が必要です。
Iラインが色素沈着を起こしていると、光美容器のフラッシュ(光)による熱が伝わりやすく、痛みの度合いが大きくなります。痛みを我慢できない場合は、照射部位を保冷剤で事前に冷やすことがおすすめです。
また、処理方法によって痛みの度合いが異なるため、自分に合った方法を探してみましょう。
Iラインのムダ毛は、強い力によるシェービングや間違った処理方法を続けると、黒ずむおそれがあります。
デリケートゾーンの中でも、Iラインは黒ずみやすい部分です。少しの刺激でも肌が黒ずみやすいため、普段からデリケートゾーンは優しく洗うように心がけましょう。
生理中・妊娠中であっても、自己処理によるIラインのムダ毛ケアは可能です。ただし、クリニック・サロンでは3つの理由から施術できません。
クリニック・サロンの予約が生理期間と被る場合は、日程を変更しましょう。また、肌トラブルを軽減するために、生理中の自己処理はできるだけ控えましょう。