尻毛は人目に付く機会がほとんどなく、処理をしていない方も多いでしょう。
しかし、きちんと処理することで蒸れやニオイが軽減し、清潔感もアップします。
お尻は自分で見づらく処理が難しい部位であるため、正しいケア方法や注意点を知っておくことが大切です。
デリケートで処理が難しい尻毛の処理方法を正しく把握し、清潔感のあるお尻を目指しましょう。
人間の体毛は、主に外部の刺激から身体を守るためや、断熱・保温のために生えています。
本来は、尻毛もお尻を守るために生えていたと考えられますが、衣服や下着を身につけるようになった現代での役割はないに等しいです。
むしろ、衣服や下着と尻毛がこすれたり蒸れたりすることで不快感が生まれることもあります。
そのため、現代では適切に処理し、衛生的な状態を保つほうがよいといえます。
尻毛を処理するメリットは下記の3つです。
尻毛を処理すると、トイレの際に排泄物やトイレットペーパーが毛に付きにくくなります。
尻毛を処理していない場合よりも排泄物をしっかりと拭き取ることができ、トイレ後のお尻を衛生的に保ちやすくなります。温水洗浄便座の効果も高まるでしょう。
また、将来介護を受けることになった場合、尻毛がないほうが衛生的な状態を保ちやすいです。
排泄物を拭き取る際に毛が絡まって痛くなることもなく、トイレの時短にも繋がります。
尻毛を処理していない場合、お尻が蒸れやすくなります。
仕事などで長時間座っている場合や運動時は特に蒸れやすく、雑菌が繁殖してニオイが発生することもあるでしょう。
尻毛を処理することで雑菌が繁殖しにくくなり、蒸れやニオイを軽減できます。あわせて、肌荒れやかゆみ、かぶれといったお尻の肌トラブルも改善しやすくなるでしょう。
男性の尻毛は、濃く太い傾向にあります。
尻毛を処理することで見た目の清潔感がアップし、温泉やサウナなどで周囲の目が気にならなくなるでしょう。
特に、サロンやクリニック、光美容器などで処理する場合は、毛穴も目立ちにくくなるため、よりお尻の清潔感がアップします。
パートナーとの付き合いにも自信が持てるようになるでしょう。
お尻は自分で確認しづらく、処理が難しい部位です。
処理方法を間違えると肌を傷つけるおそれがあります。一度、肌トラブルが起こると、トイレの度に痛みが生じたり、不快感で仕事などに集中できなくなります。
また、カミソリや電動シェーバーなどで尻毛を剃る場合は、伸びてきた毛がチクチクしやすい点がデメリットです。
尻毛は太いため、毛先が刺激となってかゆみや肌荒れなどのトラブルを起こす可能性があります。
尻毛の処理方法について、それぞれのメリット・デメリットを交えて紹介します。
自分に合った処理方法を見つけましょう。
カミソリは、ドラッグストアやコンビニで安く購入できます。思い立ったときにすぐ処理できる手軽さもメリットです。
デメリットは、刃を直接肌に当てるため肌を傷つける可能性が高い点です。
必ずシェービング剤を使用し、鏡で剃る場所を確認しながら少しずつシェービングをしましょう。
また、尻毛を処理したカミソリは不潔になりやすいため、定期的に買い替える必要があり、コストパフォーマンスが良くありません。
剃った毛はまた生えてくるため、定期的に処理を続けなければならない点もデメリットです。
電動シェーバーは刃が肌に直接当たらないため、カミソリと比較して怪我のリスクが低い点がメリットです。
一方、尻毛を処理したあとは電動シェーバーに雑菌が付着しているため、シェーバーを分解して洗う必要があります。
メンテナンスを手間に感じる方には不向きなケア方法です。
またカミソリ同様、伸びてきた毛がチクチクしやすく、不快感や肌荒れ、かゆみなどが生じる可能性があります。
尻毛が生えてくる限り、定期的に処理を続けなければならない点もデメリットです。
除毛クリームは、有効成分で毛の成分を溶かして毛を処理する方法です。
痛みがほぼなく、クリームを塗って洗い流すだけのため簡単に毛を処理できます。
一方、肌質によっては除毛クリームが合わず、肌トラブルを起こすリスクがあります。説明書に従い、必ずパッチテストを行いましょう。
使用後はクリームが残らないようしっかりと洗い流すことも大切です。
なお、商品によっては尻毛(Oゾーン)に使用できない場合もあるため、購入前に必ず確認しましょう。
ワックスは、温めたワックスを塗り、冷えて固まったら一気に剥がして毛を処理する方法です。
毛根から抜くため、一度の処理で長期間綺麗な状態をキープできます。自分では見えづらい細い尻毛も綺麗に取り除けます。
サロンで処理する場合、カウンセリングやアフターケアを含めて所要時間は30分程度とそれほど長くありません。
しかし、ワックスを剥がすときに強い痛みを伴い、サロンの場合は他人にお尻を見られるというデメリットがあります。
クリニック・サロンの場合、プロが施術するため肌トラブルのリスクを抑えながら処理できる点がメリットです。
定期的に通うことで徐々に尻毛が目立ちにくくなる一方で、効果を感じるまでに期間を要する点がデメリットです。
また、必ずしも同性スタッフがいるとは限らないため、他人にお尻を見られることが恥ずかしいと感じる方もいます。
最近では同性スタッフが在籍するお店も増えているため、恥ずかしさを感じる方は、同性スタッフの有無をお店選びの基準にするとよいでしょう。
光美容器は、メラニン色素(黒い色素)に反応して発生する熱でムダ毛にアプローチすることで、毛を目立ちにくくする方法です。
使い続けることで、徐々に毛が目立ちにくくなります。
好きなときに自宅で尻毛のケアができるため、他人に見られることが恥ずかしい方や多忙な方におすすめです。
光美容器は、ほぼ全身に使用できるため長期的なコストパフォーマンスは高いですが、初期費用はやや高額。また、処理前にシェービングをおこなう必要があります。肌を傷つけないよう、シェービング剤を使用し鏡を見ながら慎重におこないましょう。
なお、光美容器によっては尻毛(Oゾーン)に使用できない可能性があるため、購入前に使用して問題ないか確認しましょう。
お尻は自己処理が難しい部位であり、尻毛を処理する際には下記の注意点があります。
お尻は自分では見えづらいため、肌を傷つけないように明るい場所で鏡を使って処理しましょう。
まず、鏡で尻毛が見える姿勢をとります。椅子に片足を曲げた状態で乗せ、別の少し低い椅子に鏡を置いてOゾーンが映るようにすると、尻毛がしっかり見えるためおすすめです。
鏡でシェービングの位置を確認しながら、毛流れに沿って慎重に処理しましょう。
尻毛は太くて濃いため、カミソリなどに毛や皮膚が引っかかりやすく、肌を傷つけるリスクがあります。
そのため、入浴後など、毛や皮膚が柔らかいときに処理することでリスクを抑えられます。
なお、尻毛が長い場合は、カミソリや電動シェーバーに絡まる可能性があるため、事前にハサミなどで短くカットしておきましょう。
尻毛の処理後は入念な保湿が重要です。
お尻や肛門周辺(Oゾーン)の肌は非常にデリケートで、尻毛を処理したあとは、より肌が敏感な状態になるためです。
処理後は必ず低刺激の化粧水やクリームなどで保湿しましょう。おすすめは、VIO専用の保湿剤です。刺激が少なく、優しくお尻や肛門周辺を保湿できます。
万が一、処理後にヒリつきや赤みが出た場合は、冷たいタオルなどで冷やしてから保湿しましょう。
尻毛のケア方法を間違えると、下記の肌トラブルが起こる可能性があります。
これらの肌トラブルが起こる原因は、シェービング剤や処理後の保湿不足、カミソリなどで何度もこすってしまうことなどが考えられます。
ほかにも、古いカミソリや不衛生な状態の電動シェーバーなどを使うと、肌トラブルをまねくため注意が必要です。
お尻や肛門周辺はデリケートな部位であることを念頭に置き、アフターケアや道具のメンテナンスも含めて丁寧な自己処理を心がけましょう。
関連記事:カミソリ負けの原因と対処法を解説|カミソリ負けを防止するポイントまで理解して肌トラブルを回避
尻毛を処理する際に肌トラブルのリスクを抑えるためには、下記の処理方法がおすすめです。
なかでもクリニックやサロン、光美容器の場合、ムダ毛を目立ちにくくするだけでなく、美肌効果も狙えます。
加えて、クリニックやサロンは、保湿などのアフターケアが充実しており、肌トラブルを回避しやすいです。
また、クリニックやサロン、光美容器で継続的にケアすることで、自己処理の回数が減り、肌トラブルが起こる機会を減らせます。