コラム vol4
そもそも肩こりとは症状名であり正式な病名ではありません。
頭や腕を支えている「僧帽筋」や、「肩甲挙筋」「上後鋸筋」「菱形筋群」「板状筋」「脊柱起立筋」など、首・肩・背中の周辺にある筋肉が、持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こることによって、酸素や栄養分の循環が滞り、疲労物質が蓄積します。これが原因となって、肩こりと呼ばれる痛みや不快感を起こすというのが、一般的な肩こりの原因と考えられています。
仕事でパソコンを使った業務や作業が長時間続いたり、スマホを長時間触り続けることで、首や肩の筋肉が緊張した状態が続きます。筋肉には血液のポンプとしての役目があるため、緊張状態が続くことで疲労し、血流が悪くなり、肩こりや首の痛みの原因となります。血流が悪くなることで本来循環すべき老廃物が蓄積してしまい、血管の圧迫、痛みや緊張感につながることになります。お風呂に入るなど、体が温まることで血管が広がり、症状が和らぐイメージは持ちやすいのではないかと思います。
姿勢と同様に、パソコンやスマホにより起こる目の疲れ(眼精疲労)も肩こりの原因の1つです。目を酷使することで、小さな文字を見る、ブルーライト、焦点をあわせるなど、目の筋肉を疲労させることで緊張状態が続いていることになります。目には毛様体筋という筋肉があり、自律神経によりコントロールされてます。結果、自律神経が乱されることになり、交感神経優位になることで、筋肉の異常緊張を引き起こします。
また、目が疲れることで見えにくくなり、画面に近づく事でさらに姿勢が悪くなる要因にもなり得ます。
運動をすることで筋肉を動かし、それ自体が血流を良くする事ができます。反対に運動不足に陥ることで、筋肉が動く機会がなくなり、結果として血流が悪くなります。
運動不足の背景にはパソコンやスマホの普及も考えられ、姿勢や目の疲れとも関係が出てくることから肩こりの原因となります。
最後にストレスです。
精神的なストレスがかかっている状態は、自然と体に力が入り、筋肉も緊張状態になることで、凝り固まってしまいます。
また精神的なストレスは交感神経が過度に反応します。交感神経は血流のコントロールをしているので、首や肩の血流障害につながったり、ストレス情報が血流を伝って首や肩の筋肉を緊張させます。
肩こりの原因に血行不良があります。首や肩を温めることで血流を良くし、疲労物質や老廃物の蓄積を防ぎましょう。
目を温めるのも肩こり解消に効果的です。目をリラックスさせることで、自律神経の乱れや筋肉の緊張状態を緩和しましょう。
ストレッチをすることで、筋肉を動かし、血流を良くしたり、筋肉が凝り固まってしまう予防ができます。ストレッチじゃなくても、ウォーキングなど軽い運動でも構いません。肩や首、背中の筋肉が動くように手を大きく振って行うなどを意識しながら行うと効果的です。
仕事上、長時間パソコンを使う機会が多い人は、パソコンに向かう姿勢を整えましょう。パソコンからディスプレイの距離は40cm以上空け、画面は目線に対して平行より下が望ましい姿勢だと言われてます。
パソコンの長時間使用は肩、首だけでなく、腰の負担にも影響するので、座り姿勢も気をつけましょう。
今回肩こりについて情報をまとめるにあたり、参考にさせていただいたソースは下記サイトになります。